自給的暮らしに向けての軌跡。
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読書ブーム中間報告
なんかFC2ブログをiPhoneから投稿しようとしたら、今回のバージョンアップが完全に”いらんことしい”で写真がめっちゃでかくなる。
(「いらんことしい」・・・土佐弁で、必要ないことばっかりするひとのこと。)

しょーがないき、読書熱の間に私が読んだ、「コレはよかった!!!」って本を紹介しちゃる。

・*東野圭吾 『天空の蜂』 講談社文庫
天空の蜂

内容はね、「安全を誇る原発に、ヘリが墜落したらどうなるか?-それも爆弾を積んでいたら?」っていうテロリストからの社会への問いかけがテーマ。
東野圭吾というよりは、福井晴敏の『亡国のイージス』にも似た、スリルと緻密さと読者への揺さぶりが圧巻で、面白かった。
レスキュー隊の活躍とか、知能犯三島と雑賀の策略とか、あと日本の最新技術を駆使して生み出したヘリとか、私の萌ポイント盛りだくさんやった♪
そして原発事故というあってはならない事態を経験している私達にとって、内容は非常にタイムリーだし、三島の想い、「原子力政策から国民全体が下りようと思えばおりられる、だが原発の恩恵を受けるならば、国民全てがもっと危険な部分や闇の部分も含めて知るべきだ、そして責任を抱えて生活していくべきだ。―」との考えも身につまされるものがありました。

原発を巡って、技術者の子どもで反原発派の人たちからいじめを受けて死んでしまう子供や、また原発推進派の嫌がらせで心に傷を負った家族、白血病で亡くなった労働者、原発ジプシー、本心から日本の将来のためと考えて原発を推進する人たち、ちらりちらりとですが様々な立場の人が出てきて、一人ひとりの言い分に思いを傾けたりして。
非常に濃い内容の本でした。


*東野圭吾『手紙』 文春文庫
手紙

本を読むことで世界が広がるっていうけど、これはまさにそういう本でした。
私の周りには、身内が犯罪者で服役中の人間はいないので、そういう家族の人たちの生き様を想像したこともありませんでした。
主人公は両親の死で、兄と二人で生きる高校生。肉体労働で身体を痛めた兄は収入を断たれ、弟を大学に行かせるために強盗に入り、その家の老婆を殺してしまって・・・っていう、悲しい設定。
世間の冷たさや厳しさに揉まれながら努力を重ねる主人公や、唯一の世間との接点である弟の手紙を狂おしく待ち続けるお兄さんや、ミュージシャンの夢を追って歳を重ねる友人や、いろんな人の人生が泥臭くって、悲しくって、純粋で・・・。
主人公の周りに、あからさまに差別をする人は意外とそんなにいなくって、みんな不幸な境遇の主人公を気にしながら遠巻きに囁き合う、って感じです。多分私も、こういう人が身近に現れたら、そういう風なポジションになってしまうな・・・って思いました。

よく、金田一一が「やり直しのきかない人生なんてないんだ!」と高校生の分際で犯罪者達を説教してますが、犯罪を犯す、ってことの重大さを考えさせられた作品でした。


*エリザベス・ムーン 『くらやみの速さはどれぐらい』 海外SFノベルズ
くらやみの速さはどれぐらい

何年後かの未来、自閉症者たちは早期の治療によって一般の人と同じような状態を手に入れている、という世の中で、その治療が間に合わなかった最後の世代の自閉症・ルウが主人公。幼い頃からの教育プログラムで、かなり高度の社会生活がおくれてるって設定。
物語の大半はルウの目線で、友達とかわした何気ない一言とか、音楽や光や人の動きからどうやってパターンを見つけ出しているかとか、自閉症に無理解な上司への混乱とか、日常の葛藤とかを一つ一つ書いているので、なかなか話が進まん。けど、その視点が斬新で、この本の醍醐味でもある。

作者は自閉症児の母で、さらに当事者や支援者から長いこと取材をして、参考にしたエピソードを作品に盛り込んでいったんだと思う。
自閉症者達が見る世界が、本当にこの本にあるように、不可解で、そして美しかったら。
私もその世界を見てみたいって思いました。

『アルジャーノンに花束を』とよく比べられてたけど、私は後味の良さからこの作品の方が好き。


あと、どーしてもタイトルと作者が思い出せんけど、他にも良かった本はある。
それと、せっかくやき、がっかり本も言うちゃお?


*『モダンタイムズ』井坂幸太郎 Morning NOVELS
モダンタイムズ

まずタイトルと内容があんまり関係ない。あと、主人公の奥さんがサイコパスで、身体的に痛めつけられながら奥さんLOVEな主人公の気持ちが解らん。
てかこの主人公は、拷問中も、オバさんに誘惑された時も、浮気相手が失踪した時も、常に「やれやれ....」ってテンションで全く覇気がない。それゆえ、ストーリー全体に盛り上がりに欠ける。ほんで常に心の中だけでグチっぽい。

作品の中で、よく「組織的な凶悪犯罪は、悪人の個人的な意思でなされるんじゃなくて、ただ一人ひとりがシステムに乗っかって、部分的な仕事をしてるだけ」って解釈が出てくる。
でも、作品に出てくる犯罪は、どー考えても裁き様があるし、明らかな悪意を持って遂行されてるし、関係者を縛れば止められるって解る。だから、主人公たちが立ち向かう犯罪と、上記の解釈は噛み合ってない気がしてならない。


*『さまよう刃』東野圭吾(ばっかりやん!) 角川文庫
さまよう刃

東野圭吾読みやすいけど、これはいただけません。
テーマは、少年犯罪。
強姦を繰り返す少年に、娘を殺された父親が復讐の鬼となって、少年を追うお話。この少年は最後の最後まで鬼畜として描かれてるのに、無傷で助かったのは少年で、父親は警察に撃たれて死ぬし、東野圭吾何がしたいんだ。
と、理解に苦しむ作品。
たぶん、作者は、読者の想像を最後まで裏切りたかったからこういう結末にしたんやろうけど、後味の悪さは半端ない。

あ、因みに三島由紀夫の『午後の曳航』も、出てくる子供が全員サイコパスで気持ち悪い内容やったけど、法律を勉強してた彼だから、今から40年も前から少年法の穴を突いてたのだ。

とにかく、少年だろうが強姦と殺人には実刑を科してほしい。長い将来の更正を期待しての甘い措置なんだろうけど、更正する保障もないのにシャバに戻したら、次の犯罪の被害者を生むだけのことになるからだ。それこそ、『くらやみの速さはどれぐらい』の中では、犯罪者は頭に怒りなどの感情をコントロールするチップを埋め込まれることによって、懲役も裁判もなく社会復帰できるんやけど、すんごいいいシステムだって思った。


*『ぼくらの秘密』(作者忘れた。検索でも出んかった。もしかしたらタイトルも違うかもしれん。もうどーでもいい。)

設定はよ、何故か突然、主人公だけが午前11時33分で時間の流れが止まる。日も暮れないし、テレビも同んなじ放送の繰り返し。でもそんな時、その状態を共有できる女の子が現れて...
って、斬新で面白そう。
読んで解ったことは、

「ああ、作者気が触れてたんやな。」

ってこと。以上。


良かった本、沢山あるけどとりあえず今はこんな感じです。
今は宮部みゆきの『ドリームバスター』読んでます。また大絶賛の本、うんこ本、出会えたらまたUPしますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
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酷暑の稲刈り
今年も酷暑の中、稲刈りの時期と相成りました。
早生植えが主流のこの辺では、何処もかしこもコンバインがフル稼働で、昨日までこうべを垂れた稲穂が広がっていた田んぼが、いつの間にかきれいさっぱり更地になっていたりします。
稲を呑み込みながら田んぼを縦横無尽に走り回るコンバインは、戦車のような迫力です。
私は、轟音を轟かせて稲を一網打尽にするコンバインを、巨神兵と呼んでいます。

さて我が家では、コンバインは使っていません。バインダーという一昔前に主流だった刈り取り機を使っています。

稲刈りの流れは、

田んぼの四隅を、バインダーがターン出来るように刈っておく。

バインダーで二条ずつ刈り取る。機械が稲を束ねて押し出してくる。


バインダーをストーキングし、束を広げて地面に干す。

刈り残した所を手刈り。

手刈りした稲を束にして藁で縛る。

広げて干す。

午後から干した稲束を裏返す。

次の日のお昼に、脱穀機を田んぼへ連れて行く。

稲束を数カ所に集めていく。

脱穀していく。

わら束を10束ずつ紐で縛る。

落ち穂拾い。

籾を集めて軽トラに積み込む。

これ、ぜ~~~えんぶ炎天下にするわけです。
私は一日目は熱中症になりかけました。休憩の後、立ち上がったら頭が痛くなって....。
梅干しと水分をしっかり採ったのが良かったのか、午後から田んぼに出てたら何時の間にか良くなってましたけど。


田んぼで、トノサマガエル発見。




今年は日照りに恵まれ、脱穀機もヘソ曲げることなく順調に終わりました。
Johnも手伝いに来てくれ、熟れてなくて刈り残した所もありますが4日で終わりました。

今年もこれで安泰です
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うつせみ
蝉が脱皮する瞬間を見たいー。

それは全ての人間の憧れであり、願望である。(絶対そうである)

そして先週、そんな私の願いが遂に叶えられたのである!


夕方、洗濯物を取り込もうとした私がふと地面を見ると、蝉の幼虫が地面に引っくり返ってあっぷあっぷしていた。

キターーーーーーー!!!!

私はその幼虫を自分の指にしがみつかせて、急いで部屋に戻った。
台所の暖簾に乗せてやると、すぐさま天辺まで登ってゆき、ガスの熱気が熱かったのか暖簾から這い出て壁に捕まろうとしている。けれど壁はつるつるのベニヤ板、何とも脚をひっかけにくそうだ。

料理をしていてふと蝉を見ると、壁に格闘していた幼虫が居なくなっている。周りを探して見ると、窓辺に落ちてまたしてもあっぷあっぷしている。

こいつ大丈夫か??

私は少々呆れつつ、今度は壁にかけてあるエプロンに登らせてやった。幼虫はまたいそいそとエプロンの天辺まで登ってゆき、苦労して壁まで行って、そこで納得したのか動かなくなった。
多分荒野の中で妊婦が産気づいて、「どこでもいいから安全に横になれる場所!!」みたいな切迫したものがこの幼虫にもあるのだと思われる。




Johnが帰って来たので早速蝉の幼虫のことを報告し、直ぐにご飯を食べることにした。幼虫の背中は白くなっている。

おかずを温めてコップやらお箸を出し、テーブルにおかずを並べようとふと壁の幼虫を見た時であった。

「おわぁ!」

私は仰け反ってしまった。
不動だった幼虫が、数分の内にアクロバット体制になっていたからである。それはまるで壁からセルが生えているようであった。

蝉の一生の中で最も劇的で繊細な瞬間が、音もなく進行していた。
私は「BGMが要る!」と言ってiPhoneの中からぴったりな音楽を見つけ出した。それは『ふしぎの海のナディア』・最終回に流れた「明日へ」ってタイトルのBGMである (ものすごいぴったりであった)

幼虫は時々ぴくぴくっと動きながら、ゆっくりとイナバウアーを極めてゆく。一体支点と重点のバランスはどうなっているのか、かなり力学を無視しているかのようなポーズで動かなくなる。


本によると、このままの体制で15分程休むらしい。よくこんなポーズで休めるよなぁと思う。尊敬に値する背筋である。
果たしてまさに15分程でまた動き出した。

いつの間にか幼虫は起き上がって、お尻を引き抜こうとしている。ここでもコヤツの驚異的腹筋に関心していまう。
私など腹筋がなさ過ぎて、歌おうにも声を張り上げることができないレベルなのだ。もはや生命体としてどうかと思う。


幼虫はぴくぴくっと身体を震わしながら、渾身の力で殻からお尻を引き抜く。ヌルンという感じで細長いお尻が出てくる。
二人して、感動せずにはいられない。


ここまで来ると、もはや幼虫ではなく立派な蝉である。こやつもホッとしているに違いない。白い羽がゆっくりと伸び始める。体液が通る筋が鮮やかな緑色をしている。
今、ものすごい勢いで体液が通い始めているのだ。凄い事である。


幼虫の時に落下したりしたので、上手く脱皮できるか、羽根が均等に伸びるか不安だったが、無事左右美しく伸び切った。其の侭の姿勢で一晩かけて羽根を乾かす。その姿を見て、蝉って美しい、ってことに始めて気づいた。


「早回しではない感動があるな」
とJohnも嬉しそう。


翌日、蝉を逃がしてやった。
力強く飛んで行った。
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