自給的暮らしに向けての軌跡。
前回の記事にも書いたように、今年は麹がすごくうまくいき、どぶろくを混ぜる度に味見をしていても雑味もなく、すっかり有頂天になっていた私。
お正月にケーキを三種類作って親戚にふるまったり、木工所に勤務している私の腕を見込まれて、知り合いの美容師さんに丸い板を切ってあげたり、お義母さんの前で突飛な発言をしなかったりと、さしたる失敗もなく、ついに私もひとかどの人間になれた喜びを味わっておりましたわい。 しかしやはり呪いは降りかかる。 どぶろくがすっかりお酒になったので、そろそろ納豆が食べたいというJohnの要望にこたえて、どぶろくを火入れして一升瓶に移すことにしました。納豆菌がどぶろくの発酵に影響を与えることを懸念して、どぶろくを仕込んでいる間、納豆を食べないようにしていたのです。 どぶろくの火入れとは、65度の温度で15分ほど過熱することを言います。アルコールをとばすことなく殺菌し、発酵を止めるのです。 今年はどぶろくを入れた鍋ごと火入れすることにしました。 ![]() 点火した瞬間から、わーっと泡が盛り上がってきて酵母菌や麹菌が暴れまわっているようです。 使った温度計は50度までのメモリしかありませんが、頑張ってもらうことにしました。 コンロの火を点けたり消したり、混ぜたりして細かく温度を調整します。三升分ぐらいにはなるでしょうか。今年はうまいことできたので、方々に配るのが楽しみです。 私の耳はすでにたくさんの称賛の声で溢れかえっていました。 その時です。 あれ?温度計、これ何度になっちゅうが?? なんか、水銀の色が変わっていたのです。 よく見ようとして温度計を取り出してみると・・・・ われてるーーーーーー!!!!!! 水銀滴ってるーーーーーー!!!!!!! 急いで真っ赤な血・・・じゃなかった、水銀をすくい出したのですが・・・・・・。 もうこのどぶろく飲めんでね(T_T) ![]() Johnに聞くと、 「いかん!絶対いかん!!」 とバッサリ。 いちおーYahoo知恵袋で水銀が割れたときのことを検索してみたけど、みんな床に割れたとかはあるけど、食べ物の中で割ったことはないみたいTへT しかも“水銀は20度で帰化するので、吸わないように!”なんて書いてあるのもある。 いや、あたし60度の水銀めっちゃ吸いこんでるんですけど・・・・ 泣く泣く捨てましたよ ![]() ![]() ![]() あたしがなんかしたら必ず予期せぬことが起こる。 もう嫌こんな人生 ![]() ![]() ![]() 関連記事→改善☆どぶろくの作り方 スポンサーサイト
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今年もどぶろく作るよーッ*\(^o^)/*
死ぬほど暇だった三連休に重い腰を上げ、麹を作りました。 結論から言って、今回は今までで一番うまくできました。全体に菌が周って白くなり、大きな塊がいくつもできていました。 去年と比べてやり方を簡略化しました。「うちでも出来そう!」って思った方、ぜひ作ってみてください(^^) *用意するもの~麹作り用~ ・ 米10合 ・もやし(麹菌) ・米10合が入るザル ・さらにそのザルが入る鍋またはタライ ・米10合が入る目の細かい洗濯ネット ・蒸し器 -保温用- ・クーラーボックス ・米用紙袋 ・電気アンカ ・2Lペットボトル ・温度計 ・毛布 1.まず、鍋またはタライの中で米10合を研ぎまーす(^^)水が透明になるまで! ![]() 上記には鍋またはタライって書いたけど、私は鉄鍋の中であらっちゃった☆ 今までは、10回くらい水を替えてたんやけど今回は四回で水が透明になったよ。 2.一日水に浸けておきます。 3.次の日、洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水しま~す(^^) 4.洗濯ネットに入れたまま、蒸し器に入れ強火で一時間ぶっちぎります!!空焚きに気をつけてねん。 5.米に火が通っていることを確認し、上記に書いた大きなお鍋の中に蒸米を移し、40度ぐらいになるまで覚ましながら混ぜまーす。外で凍えながら混ぜると早いよ☆ 6.薬局で買って来たもやし(麹菌)を混ぜまーす(^^) 200円やで。 ![]() 万遍なく混ざったところ。手がすべっすべで気持ちいい! ![]() ここからが正念場ですよ! ポイントは「とにかく温める!」「保温攻め!保温地獄!」です。 7.蒸米を米用紙袋に入れ、クーラーボックスの中で、電気アンカ(出力は中)と熱湯を入れたペットボトルで紙袋をサンドします。さらに熱が逃げないように新聞紙なんかもかけちゃいましょう。 クーラーボックスの蓋をしてさらに毛布でくるみます。 この状態で24時間おきますよ! 途中米の温度を確認し、40度前後で保ちましょう。 さてさて、約24時間後、紙袋の中の蒸米はこんなになってました。 ![]() 全体に菌が周って白くなり、塊になってます。 今年は温度管理も途中の放熱も無視してかなり大雑把にしたんやけど、今までは米の温度が25~30度ぐらいでやらなきゃと思ってたけど、今年は40度ぐらいで温めたら麹菌が大繁殖してくれました。 ちなみに去年の麹はこんな状態でした。 ![]() 全体的に種麹を仕込んだ時の色のままで、米同士もパラパラしていますね。 去年はどぶろくも雑味が強くて飲みにくかった気がします。 さて、麹が出来たらどぶろくは八割完成と言ってもいいでしょう。 次は仕込み編! *用意するもの~本仕込み編~ ・麹一升 ・イースト菌3グラム(または天然酵母) ・ご飯一升 ・カルキ抜きの水3升 ・上記のものを仕込める容器 一、米一升をよく研いで普通に炊きます! 二、ご飯、水、麹、イースト菌の順に容器に入れてよく混ぜます。 ![]() イースト菌の場合はその日のうちに発酵が始まります。天然酵母の場合は何日かかかるかもしれません。 私は去年 麹用の米を浸けていた水を天然酵母代わりに入れてみましたが、二 三日経ってもわいてこなかったのでイースト菌を入れました。 だいたい3週間くらいでお酒になりますよ。気が向いた時に混ぜてくださいね☆ あ、あとどぶろくを仕込んでる部屋では納豆は食べたらダメですよ~ ![]() それでは、今年のどぶろくの出来栄えもまたレポートしますね~(^∇^) 去年のどぶろくの作り方の記事 図解・どぶろくへの道~ 麹の作り方 どぶろくへの道2~本仕込み! ![]() |
去る11月17,18日と兵庫県から友達が来てくれてました。彼女とは農業研修で出会って、10年近く経つのに未だに定期的に連絡をくれているのです。
彼女は私が初めて出会ったエコ友、と言っても過言ではなく、歳の近い彼女と、他の友達には言えないことも語り合えたり、一緒に励まし合ったりして、彼女のお陰でとても楽しく有意義な研修期間が過ごせました。 トミーは地道な努力家で、でも控え目で、でも自分の考えをしっかり秘めた素敵な女性なんです ![]() ![]() そんなトミーが、結婚のお祝いをしてくれるためにわざわざやってきてくれました。 まずはオーガニックマーケットに案内してから、次は南国市の掩体壕(えんたいごう)へ。 掩体壕とは..... 戦時中、今の高知空港から西一帯は広大な飛行場でした。掩体壕は戦闘機の格納庫です。戦争も末期になると、この飛行場から特攻隊も出撃して行ったそうです。 戦争が終わり、国に買い上げられていた土地に住民が戻って来て、飛行場は田んぼや住宅地になりました。 けれど、コンクリートで頑丈に作られた掩体壕は、戦後になっても残り続けているのです。今でも七体が田んぼの真ん中や住宅地にそびえ立っていて、周りの風景とは明らかに違う存在感を醸し出しています。 ![]() ![]() ![]() 掩体壕は余り観光情報には乗っていませんが、知る人ぞ知る穴場だと思っています。 次に赤岡の和菓子屋・西川屋でお抹茶をいただいてから、昔ながらの町並みを歩いて絵金蔵へ。 蔵の中は江戸時代の絵師・金蔵が描いたおどろおどろしい絵が飾られ、蝋燭を模した証明で照らされていました。 絵金祭りでは家々の前に本物の絵金の絵が飾られ、本物の蝋燭の光で鑑賞することができるそうです。顔料に含まれる成分が炎でキラキラと輝き、目や血流などに何とも言えない力が宿るとか.... ![]() ![]() キャーッ ![]() 本物見たいですよね!! 絵金蔵は絵の解説や赤岡の町並みの様子などいろいろと展示物があって、海に近い赤岡の町、ということで海鳴りのBGMが流れていて、たっぷり絵金の世界に堪能しました。 絵金蔵のH.P.→ http://www.ekingura.com/ 夜は私の家でヴィーガン手巻き寿司パーティ。 ヴィーガンとは、動物性食品を一切食べない人のこと。因みにベジタリアンは、乳製品とか卵ならOK、とか、飼ってる鶏とか山でとれた猪とかならありがたくいただきます、とかっていう感じかな?? トミーは肉も魚も食べるけど、あえてヴィーガンレシピにしたのは、そういうのも喜んでくれるのがわかってたから。「肉や魚がない=もの足りない」ってなるか、「肉や魚がない=その分工夫してて美味しい!」って喜べるか人それぞれだと思うけど、トミーは後者の方と思って。 Johnも、「この醤油に漬けたトマトときゅうりやワサビ一緒に食べたらマグロの河童巻きみたい!」 「アボカド+ワサビ醤油でトロみたい!」 「豆腐マヨネーズも普通にチューブに入ってたら言われんかったらわからん」 と満足していました。 次の日は悲しいことに大雨 ![]() 昨日のオーガニックマーケットで、加工食品で出店中の「おねおね畑」さんが最近おうちカフェを始めたというので食べに行くことになってたので、雨の中出発。 オーベルジュ土佐山村(温泉兼宿泊施設)の近くだというので、ナビを頼りに向かったんやけど.... 悪名高きiPhoneの新バージョンのナビシステムに大苦戦!!! Google mapも細かい地図出んかって、曲がり角間違えたりそもそも遠回りの道が表示されてたらしく、道中どこにもオーベルジュ土佐山村の看板もなく、雨が降りしきる中、山道でiPhoneは圏外になるという無責任っぷりを発揮してついに立ち往生してしまいました ![]() ![]() 計画性のあるトミーは心配そうにしています ![]() とりあえず、ナビの通りに道を走ってきたんやから!もっと進んで民家があったら聞く!!と決めて走っていると、くじけそうになった頃 曲がり角にやっとオーベルジュ土佐山村の看板発見!! 後は看板通りに行ってなんとかたどり着きました。 日曜日と月曜日のお店なので、「日月茶屋(ひづきぢゃや)」。素敵なネーミングですよね。 小さな古民家を改装して、オープンキッチンになってました。 ![]() えー、わかりにくいですが。 1.カブのタカキビあん 2.がんもどきのあんかけ 3.サツマイモのナスサンド揚げ 4.ゴボウとインゲン豆と人参の切り干し大根巻き 5.青菜の柚子塩麹和え 6.ニンジンと柿とチャーテの酢の物 7.じゃこと大根葉炒めを玄米ごはん乗せたもの + 私がオーガニックマーケットで出店したつくね芋入りのお汁。 このクオリティで800円 ![]() どれも丁寧で優しい味で感動! プラス山奥の渓流、棚田、紅葉付き!!! とみーとおねおねさんと三人で、とっても深い話ができてすごく充実した時間でした。 特に、とみーの絶妙のスタンス(自分の心が周りの環境に乱されることなく、周りのことも受け入れて自分もちゃんとある、みたいな)は私がなかなかなれん心境だから、とっても心に響いたなぁ。 とみーは過酷な仕事から退職したばかりで、お互い人生の節目にこうしてまた会えたことが本当に嬉しいです。 生活圏は離れつつも、これからもお互いの人生を見守っていきたいなぁ、そう思いました。 おねおね畑さん(日月茶屋)のブログ http://oneone9.exblog.jp/ (来年度から営業はしばらくお休みで、3/17[日]から始めるそうです。一人でやりくりしてるのでランチはぜひ予約を☆) |
![]() 庭の柿がヤバい。 ウマすぎる。 シャクシャクの硬い柿を食べる→「うんまぁ~!!」 ふやけた柔らかい柿を食べる→「うめえぇぇぇ~!!」 というわけで、一日に4個も5個も食べています、皮ごとです。 けれどさすがに食べきれないので、干し柿にしてしまうことにしました。甘柿を干し柿にできるのかですって?? できるんですよ。 ネットで調べてみたところ、実際やってる人もいましたし、甘柿と渋柿の違いは“タンニンが水に溶けているか否か”。つまり、タンニンの状態によって渋みを感じるか、感じないかというだけなんですって。 そんなわけで、最近は朝10分ほど庭で柿を採ってから、夜寝る前に皮を剥いて湯通ししてから干す、というライフサイクルです。 たくさんあるので、数珠のように一度に数個干しちゃうことにしました。 ![]() 干し始めて2週間、最初に干した柿が柔らかくなってまいりました。さっそくモミモミ…(揉むと柔らかくなるんだとか) モミ・・・モミ・・・モミ・・・ あん♡ キモチいい♡♡ この手触り気持いい♡♡♡ と、何気に興奮(?)する私。 どれ、食べてみちゃおう。 ・・・・美味しい!!!! この甘み、このトロみ、この食感は、まさに渋柿の干し柿!!! と、味見でさらに大興奮。 実は柿はぐのだいぶ飽きかけてきてたんやけど、またスイッチが入りました☆ 実家にシュロの木が植わってるんで、オーガニックマーケット世話人の広瀬さんに教えてもらった方法で、シュロの紐で干すのもやってみよう(^-^) |
え~、こんばんは。日々成長して可愛さが無くなっていくサチコに悶絶中。ずっと小さいままでおったらいいのに・・・
![]() でも品種改良した小型犬は大キライ、アカネです。 ![]() 皆さんは九月の三連休、どうお過ごしでしたか。 Johnと私は安芸市の山奥にある、畑山温泉へ土佐ジローのコース料理を食べに行ってきました。 畑山では、土佐地鶏とロードアイランドレッドという鶏を掛け合わせて生まれた、土佐ジローという鶏の料理を味わうことが出来るんです。 肉の美味しさと卵の濃厚さなどでファンを獲得し、『美味しんぼ 87巻』でも紹介されているんですよ。 畑山温泉のHP→畑山憩いの家 畑山温泉のブログはこちら(若女将執筆中☆)→畑山村嫁日記 山道をくねくねと登っていくと、人里から随分離れた山奥に急に集落が現れます。四国にはこういう場所はたくさんあって、そんな村には必ず平家の落人伝説が残っていますね。実際中四国にある落人伝説がある村のどれだけがルーツが落人かはわかりませんが、落人がどうやって山奥に根付き、周りの村人達と交流しながら生き延びていったのかを考えるのはなかなか興味深いものがあります。 さてさて、以下の写真二つは畑山温泉のHPから拝借したものです。私たちはこんな部屋で食事しました。 ![]() 土佐ジローフルコースはこちら。 ![]() 平日3800円、休日は4500円です。 肝のお刺身(これが全部歯触りや味が違ってて美味しい!生姜醤油とも合う。)、胸肉のたたき、炭火焼、すき焼きに親子丼。 ジローのお肉は、かなり噛み応えがあるけど硬いとは違う、最後まで味がある。いつまでも噛んでいたい感じ。旨味も、スッキリした感じ。美味しいんやけど、それは脂っこいとかしつこい味じゃなくて、よく言う優しい味とかでもなくて・・・。 ウ マ イ !!!! っていう感じ(笑) 味 が 強 く て ウ マ イ !!! っていう感じ。 胸肉のたたき、炭火焼なんかははっきり味がわかる。特に塩で食べるのが最高やった。煮物とか、カレーに使ったらもったいないような。味もさながら、女将の圭子ちゃんのジローの育て方なんかもレクチャーしてもらい、Johnは衝撃を受けていました〈笑) 私たちがジローをたっぷり味わい、温泉の看板息子のしょうたろクン(9ヶ月)にメロメロしている間に、台風の風が畑山に時折激しい雨を浴びせかけていました。 温泉を出て、畑山をのんびり散策している頃には本格的に土砂降りに。学校跡で雨宿りしていても治まらないので、豪雨の中下山することにしました。 山肌のいたるところから茶色い水が道路に流れていました。行きしは清らかだった川も水かさが増え、茶色く濁って轟々と下流へと突き進んでいました。フロントガラスには雨がぶち当たり、前も見にくい有様。 畑山では道路拡張工事が行われていて、こんなときも数台通る車のために工事の人が濡れ鼠で誘導してくれました。 ところが、しばらく走って雨が小降りになってきたその時、前方には。 ![]() 崩れちゅう・・・・・ ![]() ケータイの電波もない!こらめった!! と思ったまさにその時、仕事を早抜けした工事のおんちゃんの車が、私たちの後ろに! 「15分前にはトラックが通って来たにいんまつえたもんじゃな。」 と仲間と話しています。おんちゃんのケータイは電波が通じるようで、上にいる仲間達に連絡。 そうこうしている間も、おそらく畑山の住人と思われる人たちは石がゴロゴロし泥がぬかるむ土砂崩れの上をやすやすと軽トラで乗り越えていきます。 やがて上から工事のトラックがやってきて、肩にスコップや平鍬を抱えたニッカポッカの男たちが登場!その唇には余裕の笑みさえ浮かべながら、猛然と土砂崩れに飛びかかったのです! 漢たちの活躍により、土砂はあっという間に車が通れるほどに平らにされてしまいました。 ![]() 雨が止んでいたこと、丁度工事の人と私たちが帰るタイミングが同じだったことなど幸運が重なり、土佐ジローの味わいだけではなくもう一つ畑山ならではの光景を見た私とJohnなのでした☆
↓土佐ジロー、そして生産者(畑山温泉のオーナーでもある)の想いをよく知りたいならコチラ。
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